山田清吉詩集「土時計」(抄)を読む

小説の書評と感想
 土曜美術社出版販売の新・日本現代詩文庫150「山田清吉詩集」より、2番めの「土時計」(抄)を読み了える。 先行する第1詩集「べと」は今月5日の記事にアップした。
 「土時計」は、1986年、紫陽社・刊。「べと」より、10年を経ている。 「土時計」(抄)には、22編を収める。 「少し馬鹿がいい」では「少し馬鹿がいい/馬鹿だからいうのではないが…少し気違いがいい/気違いだからいうのではないが…」と進む。おとぼけだろう、本人は賢いと思っているだろう。本当に自分の至らなさを視る者は、こう書かない。 田畑を売れと迫る者、農耕牛を酷使する者、青田刈りを強いる為政者への怒りは、少しのレトリックと共に充分にうたわれている。 「春が来た」「かかあは正直者です」「死にました」「己(うら)があさって死んだ」「いいえ違います」では、繰り返し己の死と葬儀を描く。死んでも意識があり、5感が働いて、思いを述べ景色を見る。「死ねばチャラ」と思っているのだろうか。彼が信仰深い事とも関わるのだろう。写真ACより、「アジアンフード&ドリンク」のイラスト1枚。

Source: 小説

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