山田清吉詩集「べと」を読む

小説の書評と感想
 土曜美術出版販売の新・日本現代詩文庫150「山田清吉詩集」より、「べと」全篇を読み了える。 新・日本現代詩文庫の受贈は、先の6月23日の記事、入手した5冊を紹介する(5)にアップした。
 アンソロジー詩集の、表紙写真を再掲する。ビニールカバー付き。 第1詩集「べと」は、1976年、木立ちの会・刊。16編を収める。 なお「べと」は、「泥」「土」「粘土」の意味の方言である。今ネット検索すると、新潟県、富山県、石川県、福井県、長野県、静岡県、岐阜県、愛知県、奈良県、鳥取県、愛媛県の、それぞれ1部地域で使われるとある。 「べとなぶり」の語もあり、「土いぢり」の意味で、「園芸」「陶芸」を指し、謙譲語めく。 詩集「べと」には、働き詰めで田で倒れた父など、農民の苦しみと共に、「列島改造論」による農地転用によって、田畑が高額で売れて戸惑う姿も描かれる。 また戦時下空襲後の様を描いて、後に明らかになる反戦のテーマが始まる。 今、卒寿を越えられた山田清吉の、長い労働と思索・詩作の始まりである。

Source: 小説

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