課長バカ一代(1)

書評総合


・課長バカ一代(1)
・野中英次
・講談社
 シリアスな劇画調の絵柄に騙されてはいけない。この作品の内容は完全なギャグなのだから。なにしろ表紙に小さい字で、本品はギャグ漫画です 誤って読まないよう劇画ファンの手の届かない所に保管してくださいと書いてあるくらいだ。
 主人公は八神和彦33歳。家電メーカの松芝電機の係長だ。この八神君が課長のようなものに昇格した。「ようなもの」というのは、正式な役職名は「課長補佐代理心得」。ちなみに本人も周りの人間も正式名を覚えていない。正規の課長がいないので、一応課長と呼ばれており、本人もそう呼ばれるのを喜んでいるが、実は、みんな正式な役職名を呼ぶのが面倒くさいだけだと思う。それにしても、今どき、こんな役職名をつける会社なんてないだろう。
 タイトルの通り、この八神君、おバカである。というか、上司も部下もおバカばかり。そしてそういった人にバカと言われるくらいだから、八神君どれだけおバカなんだと思ってしまう。係長になれたのも不思議なのに、「課長補佐代理心得」とはいえ、課長のようなものによくなれたなと思う。
 この松芝電機が開発するのも変な商品ばかり。例えば、風呂の残り湯をそのまま使える洗濯機というふれこみで、風呂と洗濯機を一体化した「洗濯バス 洗えん坊将軍」というものがある。つまり、浴槽で洗濯するのだ。大丈夫かこの会社とも思うが、ライバル社も似たような感じらしい。これほどではないにしても、アホな人間が普通に上役にいるのが日本の会社の不思議なところ。しかし、この漫画は、八神君のあまりのおバカさに、笑える笑える。読んでいて腹筋が痛くな

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