『日本史を学ぶための図書館活用術: 辞典・史料・データベース』(吉川弘文館) – 著者: 浜田 久美子 – 浜田 久美子による自著解説

書評総合

『日本史を学ぶための図書館活用術: 辞典・史料・データベース』(吉川弘文館) 著者:浜田 久美子
改行のないレポート ‐『日本史を学ぶための図書館活用術』への想い‐
図書館に行かない学生
拙著『日本史を学ぶための図書館活用術』(略して「トショカツ」)は、大学生が日本史の授業でレポートを書く際に知ってほしい内容をまとめた本である(以下、本書)。辞典の紹介に多くを割く点は、国立国会図書館でのレファレンス経験に基づくが、「レポートの書き方」の章を設けたのは、大学での経験に拠る。現在の大学生の多くは、スマートフォン(スマホ)に依存した生活を送っていると言ってよい。試験勉強する授業のノートも、なぜかスマホの写真画像のなかにある。図書館で本を調べてレポートを書くように伝えても、「本を見なきゃだめですか?」と質問される。イラっとしても我慢である。この背景には、図書館の本の価値がわからない、つまり図書館を普段使っていない、それでも困らないという現代社会の深刻な問題がある。
ネットは媒体、本質を見よ
もし私が現在大学生であれば、やはり何でもスマホで調べるのだろうから、図書館を使わない彼らが悪いわけではない。本書を執筆するうえでも、常に時代を意識し、過去のやり方の押し付けにならないよう自問自答してきた。例えば、国立情報学研究所の論文検索データベース「サイニー(CiNii-Articles)」で本文画像が掲載されている論文の出典を書く際に、多くの学生は、ネット上のどこにその画像があるかを示すURLを張り付ける。記号化された文字の羅列は、ネット世代ではない採点者を不快にさせることも多いだろう。しかし

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