スロウハイツの神様 辻村深月

小説の書評と感想
正直に言うと、初読のとき、上巻を読むのが苦痛だった。だらだらと続く人物紹介、起伏のない日常、切り替わる視点。何を軸に読めばいいのかわかりづらく、章ごとに睡魔に襲われて、たった230ページほどの上巻を読了するのに2週間以上かかってしまった。辻村深月は、合わないのかもしれない。読みやすいと評される文体もしっくりこない。下巻が手元になかったら、読破を断念したかもしれない。半ば義務感で下巻を読みはじめ、読み進めるうちに、あるとき、物語が鮮やかに立ち上がった。下巻は数時間で読了した。そのままもう一度上巻から再読した。再読は上巻下巻合わせて、その日のうちに読み切った。初読で退屈だったあのセリフ、あの描写、あの場面が、まったく違う意味を持っていた。これか。こういうことか。やられた。下巻最終章『二十代の千代田公輝は死にたかった』は泣けて笑えて心が温もる。スロウハイツの住人紹介チヨダ・コーキの公輝って漢字はハムテルと読みたくなる。ハムテルは公輝(まさき)だけど。負け惜しみではないけど負け惜しみかもしれない、初読で気づいた違和感狩野:夢見るフリーターのわりにはらしくなさそうな仕事してるっぽい。お金に余裕がある。ふうん?ハイツ・オブ・オズのケーキ:ワンホール1万円のケーキがコンビニで買える?監修ならともかく現物が?人気ブログランキング    にほんブログ村
Source: 小説

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