『カラスの親指』(道尾秀介)_by rule of CROW’s thumb

小説の書評と感想
『カラスの親指』道尾 秀介 講談社文庫 2019年9月27日第28刷

カラスの親指 by rule of CROW’s thumb (講談社文庫)

人生に敗れ、詐欺を生業として生きる中年二人組。ある日、彼らの生活に一人の少女が舞い込む。やがて同居人は増え、5人と1匹に。「他人同士」 の奇妙な生活が始まったが、残酷な過去は彼らを離さない。各々の人生を賭け、彼らが企てた大計画とは? 息もつかせぬ驚愕の逆転劇、そして感動の結末。道尾秀介の真骨頂がここに!  第62回日本推理作家協会賞受賞作。(講談社文庫)

[あらすじ] タケこと武沢竹夫はやさぐれたベテランの詐欺師。元はまっとうなサラリーマンだったが、肝臓を悪くした妻が病死。その後、闇金の取り立てで職を失う。なし崩しに借金取りにさせられ、ヒグチというヤクザに追い込みを命じられる。良心の呵責から経理資料を警察に持ち込んだ結果、ヒグチたちは逮捕されたが、タケは自宅を放火され、幼い娘を失う。なにもかも失ったタケは自殺を図ろうとするも死にきれず、復讐を恐れ逃げ回る生活を余儀なくされていた。

そんなとき、あることがきっかけで男 (テツ) に出会う。自分も追い詰められた過去を持つタケは、テツを拾い、二人はコンビを組んで仕事を重ねる。ある日ラーメン屋で食事をしていた二人は、住んでいるアパートが火事になったことを知り慌てて逃げ出す。

タケとテツは綾瀬に一軒家を借りて新生活を始めた。上野での一仕事のあと、二人はスリに失敗した少女 (まひろ) を見かけて逃してやる。その後、まひろから生活に窮していることを聞かされたタケは、一

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